【テクノロジーと人間性の融合がもたらす未来】

皆さま、おはようございます。

梅雨入りの知らせが全国を少しずつ駆け抜けていきます。
雨に濡れる紫陽花の色が日ごとに深まり、移り変わる空模様の中で、季節と心が寄り添うような静かなひとときですね。

地球環境の変化や、社会のスピードがますます早くなる中で、教育もまた、次の時代へと大きな転換期を迎えています。
今日は、そんな「教育の未来」と「お金の学び」がどう結びついていくのか──
テクノロジーと人間性の両輪から考えてみましょう。

■テクノロジーは“道具”、人間性は“目的”

AI、ビッグデータ、メタバース、そしてブロックチェーン──。
未来の教育環境は、テクノロジーによって大きく形を変えつつあります。
子どもたちはすでに、オンライン学習や動画コンテンツ、アプリを通じて、世界中の知識に触れる時代に生きています。

しかし、テクノロジーはあくまで“手段”。
どれだけ便利になっても、人が人として生きるために必要な「共感力」「判断力」「倫理観」を育てることは、
私たち大人の手で、大切に受け継いでいきたい“教育の核”です。

■金融教育は“生きる力”のトレーニング

お金の教育というと、「稼ぐ・守る・使う・増やす・分ける」といったスキルの面が注目されがちです。
でも実は、金融教育の本質は「考える力」と「選ぶ力」を育てること。
テクノロジーで何でも買える時代だからこそ、「なぜ買うのか」「誰と分かち合うのか」といった価値の判断がますます大切になります。

子どもたちにとって、「自分の価値観で選ぶ」ことができることは、
これからの変化の大きな社会を生き抜くための“羅針盤”になるはずです。

■人と人とのあたたかさを、学びの中心に

どれだけ技術が進化しても、心の豊かさや、他者とのつながりがなければ、
社会は本当の意味で前には進めません。

・人の話をよく聴く
・違う意見にも耳を傾ける
・自分の選択に責任を持つ

こうした人間力は、金融教育の実践のなかにも育てることができます。
たとえば、家族で一緒に予算を考えたり、寄付先について話し合ったりする時間。
それはまさに「生きた教育」の瞬間です。

■教育の未来は、家庭の中から始まっていく

これからの教育改革において、一番大切なのは、「家庭の中で何が語られているか」。
親子で「お金」や「働くこと」、「社会とのつながり」について自然に話せることが、
どんなテクノロジーよりも、子どもたちの未来を照らしてくれると感じます。

少しずつ、ゆっくりでかまいません。
まずは「今日の買い物」や「今月の使い道」を一緒に考えるところから。
子どもたちと一緒に、未来に向けた“考える習慣”を育んでいけたら素敵ですね。

ドラゴントレーダーズクラブでは、
未来を担う子どもたちの金融リテラシー向上を目指し、
親子で学べるコンテンツや体験型ワークショップを展開しています。
家庭の中に自然な形で「お金の学び」が根づくよう、やさしく、丁寧にサポートしています。

どうぞ、日々の対話の中で、このコラムも小さなヒントになれば嬉しいです。
今週も、笑顔の多い1週間になりますように🌿