用語解説 (ADR)
朝の金融情報(2022/4/19)
おはようございます!
本日は、経済に関する用語を解説したいと思います。
●ADR(American Depository Reciept)
ADR(エーディーアール)とは、American Depository Recieptの略称で、アメリカ預託証券の事を指します。
外国企業・外国政府あるいは米国企業の外国法人子会社などが発行する有価証券に対する所有権を示し、”米ドル建て記名式譲渡可能預り証書”です。
簡単に言いますと、米国市場を通し、中国やイギリス、インドなど通常日本から投資が出来ない国の企業に対して、投資が出来るものとなっています。
米国外の企業が米国において株式の発行等により資金を集める際、通常株券の受け渡しを行うと手間もかかりますし、配当金の支払についても通常は外国企業本国通貨で支払われるのが一般的で、不便です。
そのため、米国においてはADR(米国預託証券)という形式をとり、米ドル建てで売買が行われ、配当金についても米ドルで受け取ることができるようになっています。
ADRは米国の証券取引委員会(SEC)に登録されており、事実上米国内の有価証券として取り扱われています。
ADRの取引価格は通常本国株価と連動します。
色々な国の株に投資できることはメリットですね。
注意点としては、米国市場内で扱われなくなった場合には、期限内に引換・換金しないと価値が無くなってしまうので、気付かずに放置しないようにしましょう。
本日も頑張っていきましょう。
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