日銀の ETF 53兆円 売却はいつ?
朝の金融情報(2023/6/9)
おはようございます。
日本は、1990年のバブル崩壊以来ずっと金融緩和を続けており、特に2013年には、黒田東彦元日銀総裁が指導する下で、さらなる大規模な金融緩和策が導入されました。
これには、国債やETF(上場投資信託)などの資産の大量購入などがあります。
2023年3月末時点で日銀が保有するETFは、簿価が約37兆円、時価では約53兆円と含み益が16兆円超に膨らんでいます。
大量に買い入れたETFは市場に戻す機会について最近言及がありました。
6月7日の衆院財務金融委員会で、植田和男総裁「処分の具体的な方法に言及するのはまだ早い」と述べました。
具体的な処分方法については「物価安定目標の実現が近づいてきたら金融政策決定会合で議論し適切に情報発信したい」とのこと。
ちなみに、日銀はかつて、株式市場に悪影響を与えずに売却できる株式の規模を年間3,000億円と説明したことがあります。
仮に、このペースで日銀保有のETFを売却する場合、売却を終えるまでに実に170年の時間以上の時間を要することになります。
もし、市場でのETF売却を早いペースで行うという決定が出た場合は、市場が大暴落する可能性があります。
日銀の政策や発言には注意しておきたいですね。
本日も頑張っていきましょう!
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