用語解説 (サブプライムローン)
朝の金融情報(2023/7/25)
本日は金融・投資に関する用語を解説します。
●サブプライムローン
サブプライムローン(Sub Prime Loan)とは、米国において貸付が行われた住宅担保ローンの中で優良顧客以外のものを指します。
つまり、サブプライムローンは、信用度の低い人向けのローンということになります。
ローン会社は車、住宅などを担保にして、はじめの数年間は低めの固定金利を適用したり、利息だけの支払いでよい形をとるなどして借りやすくしています。
その後は、固定金利が変動金利に移行したり、元本の返済が始まることで月々の返済額が増えます。
したがって、所得の増加が見込めない人には不向きな高金利のローンとなります。
米国のように、住宅価格が上がり続けた土地では、初めにサブプライムローンを使いその後、住宅の担保価値も上がるので、低金利のローンなどに切り替えるなどして、低所得者にうまく活用されました。
しかし、リスクを伴うものがあります。
サブプライムローンを活用し、信用力を超えた借り入れを行って不動産投資を行う個人投資家もたくさんいました。
しかし、2006年にアメリカの住宅価格の伸びが止まり、ローン債務者は建物を担保として借り換えができなくなったため、返済不能者が多数でました。
このような住宅の不良債権化がローン会社の破たんにつながり、アメリカの株価が暴落しました。
さらに、それが世界の株式市場にもおよび、世界同時株安となりました。
今では”サブプライムショック”と呼ばれています。
投資を行う際は、最悪のことを想定して信用やレバレッジを活用するかなど資金管理などが大切ですね。
本日も頑張っていきましょう。
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