【感情とお金──“買いたい”気持ちとどう向き合う？】

皆さま、おはようございます。
梅雨？なのかと思うくらい連日の暑さに身体もこころもお疲れ気味に・・・
日々忙しく過ごす大人たちにとっても、気づかぬうちに心が揺れ、感情に支配されることがあるのではないでしょうか。

そんな今だからこそ、私たち大人が見つめ直したいのは――
「感情とお金の関係」。
そして、次の世代にどのような“お金との付き合い方”を手渡していくのか、ということです。

■お金の教育は、「感情教育」でもある

子どもたちはこれから、AIや情報が飛び交う予測不能な時代を生きていきます。
そこでは「知識」や「スキル」だけでは足りません。

真に求められるのは、自分自身の感情に気づき、それを言葉にできる力。
なぜなら、ほとんどの消費は「合理性」より「感情」によって動かされているからです。
選択する力とは、言い換えれば「感情に左右されず、自分の価値観で判断できる力」。
これは、これからのリーダーシップに欠かせない“内省力”や“自己理解”ともつながっています。

■「欲しい」の奥にあるものを、見つめる視点

子どもたちの「欲しい」という言葉には、さまざまな感情が隠れています。

認められたい気持ち

友達と同じでいたい気持ち

退屈を紛らわせたい気持ち

大人がこの感情に共感し、名前をつける手助けをすることで、子どもは「気づき」の力を手に入れます。
感情を理解できる子どもは、やがて人の気持ちにも寄り添えるようになり、周囲を導く力を育てていきます。

■自己コントロールこそ、時代を超えるリーダーシップ

たとえば、“買いたい”という衝動を自分で一旦立ち止まれる力。
それは「感情の自己コントロール」であり、今後ますます重要視される非認知スキルです。

私たち大人は、子どもが「買いたい」と言ったその瞬間を、しつけや制限ではなく、“対話のチャンス”として捉えられるか？
そこに、未来のリーダーを育てるためのヒントがあるかもしれません。

■私たちにできること（読者＝大人への呼びかけ）

・「どうして欲しいと思ったの？」と問いかける習慣を
・感情を否定せず、「気づく・言葉にする・受けとめる」関係性を
・自分自身も「感情とお金の関係」に無自覚にならないよう、内省すること

子どもたちは、大人の“お金の使い方”や“感情の扱い方”を見て育ちます。
その背中が、次世代の価値観をつくっていくのです。

感情に気づき、距離を取れる力は、次世代のリーダーにとって“非言語の知性”ともいえる大切な資質。
感情とお金をどう扱うか。
それは、“自己理解”と“未来設計”の入口です。