【外貨預金は安全？　その思い込みが一番危ない】

皆さま、おはようございます。

円をドルに両替するとき、1ドル＝150円と表示されていても、実際には 150.5円で買わされ、149.5円で売らされる。
つまり、取引をした瞬間にすでに「往復で1円の損」が確定しているのです。

100万円をドルに替えて戻すだけで、1万円が消えてしまう。
これに利息を加えても、短期ではまず埋められません。
「安全」だと思って入金している人の多くが、この時点で損失を抱えているのです。

銀行の商品＝安心、外貨預金＝王道、という刷り込みは根強いものです。
しかし金融の本質は、「誰がどこで利益を得ているか」を考えること。

銀行にとって外貨預金は、安定的に手数料を稼げるビジネスモデル。
だからこそテレビCMやパンフレットで大きく宣伝される。
でも、そのコストを負担しているのは「顧客＝私たち」なのです。

外貨預金は「安全」「安心」「王道」の顔をした商品ですが、
その実態は “手数料ビジネスの王道” です。

大切なのは、誰かに言われた「安心」を鵜呑みにするのではなく、
「なぜ安心なのか？誰が得しているのか？」と一歩踏み込んで考える姿勢。

そして正しい知恵を持てば、
「外貨は海外口座で直接保有し、必要に応じて口座内で両替しながら保全する」
という選択肢の強さに気づくはずです。

知っている人だけが“損失機会”を防ぎ、チャンスを掴める──
これこそ金融リテラシーの力です。