用語解説 (YCC)
朝の金融情報(2022/12/22)
おはようございます。
本日は金融、経済に関する用語を解説します。
●YCC
YCCとは、イールドカーブ・コントロール(Yield Curve Control)の略です。
イールドカーブ・コントロール(YCC)とは、長期金利と短期金利の誘導目標を操作し、イールドカーブを適切な水準に維持することを指します。
イールドカーブとは、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフです。(利回り曲線とも呼ぶ)
横軸:償還までの期間
縦軸:利回り
となります。
特徴としては、
・曲線が右上がりの”順イールド”は、通常時または金融緩和時に出現する形状
満期までの期間が長ければ長いほど債券の金利は上昇
曲線が右下がりの”逆イールド”は、金融引き締め時に現れる形状
満期までの期間が長くなればなるほど金利は下がる
各国の中央銀行(日本では日銀)はこのイールドカーブを操作するため、下記のようなことを行っています。
・長期金利:国債買い入れオペレーションなど
・短期金利:当座預金への付利調整など
日銀は、金融緩和をしており、長期国債金利が上昇しすぎないように0.25%以内に抑えていましたが、先日の会合で0.5%まで上限を引き上げました。
このことで、金利の上昇があり、ハイテク株など多くの株が下落し、金利上昇により恩恵を受ける、銀行業や保険業などの株が上昇となりました。
金融市場では、このイールドカーブや金利については、とても重要な物となりますので、是非おさえておきましょう。
本日も頑張っていきましょう!
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